1989年4月2日 |
高校を卒業して手に職をと思い友人と塗装会社に入る。
右も左も解らず見よう見まねで必死に技を覚える。 |
1992年7月31日 |
現場を一軒親方からはじめて任せられる。少々大きい現場であったため緊張した。
いままで培った技術を発揮して無事に完成することが出来た。
一連の流れの中で、「もっと技術の向上を目指したい。」という思いが一層強く
なる。 |
独立のきっかけ |
私には兄が2人いて、1番上の兄がコンビニの天井塗替えのアルバイトがあるから
やってみるか?との事。私は、「昼間普通に会社員として塗装屋で仕事をしている
から出来ないよ。」とことわりました。コンビニは昼間はお客さんいっぱいだから
夜に塗るとの事。うん〜私はとまどいましたが、将来独立するのが夢だったのでな
んらかの足がかりになるのではないかと引き受けました。兄も手伝う事になりまし
た(未経験)
いざ、工事が始まりました。コンビニに到着すると人がたくさんいて買い物して
いたり商品がたくさん陳列してあり、商品を汚さないよう透明なビニールシートで
覆いかぶせるのが大変でした。スタート時PM10:00だったのがなんやかんや終
わったのがAM5:30でした。私は、すぐに家に帰りお風呂に入り昼の仕事に行き
ました。
「今日は寝不足気味で・・・」はれぼったい目をしていたので言い訳しました。
昼間の仕事を疎かにしたくない。昼は昼でしっかりと仕事をこなしていました。
その日の夜、私は兄に電話をかけて「兄ちゃん昨日はお疲れ様でした。なれない
仕事で兄ちゃんは疲れてない?」とたずねました。すると「そんなことないよ。全
然疲れてないよ、いやー昨日のコンビニのオーナーの顔見たか?一生懸命やった甲
斐があったなぁー。」と興奮気味に言うのです。
私はオーナーの顔がどうだったか見てもいなければ、気にもしていませんでした。
私は自分の事だけで精一杯になってしまって、ただ与えられた仕事をこなしていた
だけでした。私は兄にたずねました。「いったいオーナーはどんな顔していたの?」
今まで見たこの無い最高の笑顔で「すごくきれいになったね、ありがとう。」そう
言ってもらったら疲れなんかどっかにすっ飛んだよとうれしそうに兄が言いました。
私は、ハッと気づかされました。独立なんてただの自己満足なのではないか、た
だ技術があると言うだけで天狗になっている自分がいました。誰よりも人に喜ばれ、
誰よりも人にほめられるのが励みになっていたのに。。。
急ぎの仕事だから、初めての仕事だから、そんな言い訳が浮かぶ自分がなお恥ずかし
くなりました。そして、初心を忘れていた自分に気づきました。
お客様がいて私たち職人の生活が成り立つという事。お客様の笑顔がなによりのご
褒美だということ、そういう気持ちを気づかせてくれた兄に感謝。コンビニの仕事くれた兄に感謝、慣
れない仕事を手伝ってくれた兄に感謝、私を成長さ
せてくれてありがとう。
後日、あらためてコンビニへ行くと私にもオーナーは微笑んでくれました。
「オーナーさんすみません。仕事に精一杯でご要望にそえたかどうか?」するとオーナーさんは、
「お客様のいない時間帯にすばやく仕事してもらってたすかったよ。仕事は、丁寧だったしね。」
私はうれしくてうれしくて感謝の気持ちでいっぱいになりました。するとオーナーさんが冗談で、
「今度頼むときは、10%は割引してね。」と笑いながら言いました。私は冗談ではなく「ハイよろこんで
お受けします。」
この時から、私は独立を改めて決意しました。私の工事を気に入ってもらい次の工事を任せて頂い
たら10%OFFにしよう。お客様あっての私たちなのだから。
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1996年5月6日 |
独立し、清水塗装を立ち上げる。一人親方でスタートをきりました。すぐに後輩や先輩が入社する。
新しい素材や工法を積極的に取り入れる。 |
2010年6月8日 |
ホームページを立ち上げて、皆様に専門業者としてのアドバイスやお住まいなどのお手入れに貢献
したい。 |